1.いざ、ご葬儀となった時〜寺院葬儀について〜

ご葬儀について(もし御身内がお亡くなりになったら)
まずはお寺にご連絡ください。

お身内がお亡くなりになる時とは、ほとんどの方が事前の準備を考えていないと思います。また、あまり死期については、想像したくないというお気持ちもあることでしょう。しかし、突然のお別れに焦らないためにも、知っておきたい情報を記しておきます。

 特に、病院でお亡くなりなった場合、病院側はご遺体を安置することが出来ません。そのため、直ぐに引き取りを求められます。生前より特定の葬儀社に、ご臨終にあわせて引き取りを依頼していたら別ですが、何も決まっていない状況であれば、焦らずに、まずはお寺にご相談ください。原則、夜中でもお電話をお受けいたします。

 また、ご遺体を安置する場所にお困りの時は、瑞松寺本堂隣の瑞泉閣という建物の2階にご遺体を安置出来るお部屋のご用意がございます。ご遺族の方がお泊りになることも可能です。葬儀社によっては、そのまま引き続き、お寺でのご葬儀までも可能となります。

 葬儀会館への安置やご自宅にご安置される場合は、お時間の調整をさせていただきながら、住職もしくはお手伝いの僧侶が枕経と葬儀の打ち合わせを兼ねて出向いて参ります。このような事をお伝えします理由は、近年、インターネットやスマートホンで「安価な葬儀」等々、簡単に検索して葬儀社に連絡を取る事が可能な時代となりました。しかし、ここで気をつけなければならないのは、ネットで検索した連絡先が、地元の葬儀社に電話をかけたつもりが、東京の「安価な葬儀」を取り仕切る斡旋会社につながるケースがあります。

 仕組みとしては、地元の葬儀社が、葬儀を斡旋する会社に登録をしており、葬儀式を求める喪主さん等がネット検索で連絡を取ると、その方の近い地域の葬儀社が下請けとして受ける、もしくは登録されている僧侶(県外の僧侶が来るケースもある)に、会社側からダイレクトに依頼が行くシステムになっているからです。

 近年、都会ではこの依頼の方法が増加し、この信州松本でもそのシステムが拡がってきています。「葬儀全般を安く抑えたい」というニーズに応えての葬儀ビジネスが展開されています。今や葬儀のあり方も選択の時代ではあります。しかしながら、住職の気持ちとしては、ご縁あるお檀家様とお身内の葬送について、しっかりとご相談しながら、心安らげる葬儀をおこなえたらと考えます。そのためにも、寺院側も、今まで以上に、お檀家の方々と葬儀のあり方を一緒に考えて進めていけたらと思います。そのためにも いざという時のために「事前相談」をご提案いたします。 

2.事前相談

ご葬儀の事前(生前)のご相談、後見人による終末準備等々
悩んだらお寺にご連絡ください!

近年、高齢者の間では、家族の継承、相続、そして、自身のご葬儀、墓の維持(墓石改葬・墓じまいも含め)、自らが元気なうちに、終末の自分を考え活動する「終活」という事を気にする方々が増えてきているように思います。

 実際、昨年もお檀家さんから「生前後見人制度で司法書士の先生に葬儀とお墓を相談している」またはご自身が元気なうちに「代々の墓を守る人がいないので、墓じまいをして、永代供養墓にご供養をお願いしたい」という、終活相談が多くなっています。日本は高齢社会であるだけに、これからはこの様な相談が増えてくることは、覚悟しておかなければなりません。そこで、葬儀に関しても、事前にご相談いただけたら、県外の方ならば、遠方の方であっても、喪主さん、葬儀社等々と時間を調整しながら可能な限り、出向いてご葬儀のお参りをさせていただけたらと思います。

 昨年は、山口県岩国市、埼玉県川口市、埼玉県鶴ヶ島市、神奈川県厚木市と、地元松本でのお寺の仕事を調整しながら県外にて四軒のご葬儀を執り行わせていただきました。また、県内の中信地区のお檀家さんならば、事前(生前)にご相談頂けたら、お寺でのご葬儀の方法もご提案が可能です。葬儀会館で行うより全体コストを抑えて行う事が出来ます。昨年は、お寺でのご葬儀が4軒ありました。本堂の御本尊様を前に、厳かな中でご葬儀をされると、喪主様だけでなく、ご会葬された方々も葬儀の後席(お寺の広間か別棟で後席をおこないます)で、「お寺でご葬儀をおこなうと心が落ち着くね」とのお声が聞こえます。

 「生前・事前相談」としてご案内いたしましたが、各ご家庭によってご事情も様々かと思います。それも含めて、どうぞお気軽にお寺にご相談ください。

お気軽にお問い合わせください。0263-33-8815

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